LinkedInの企業ページ(会社ページ)は、BtoB企業がLinkedIn上で公式に情報を発信するための拠点です。
企業ページを開設すると、サービスや製品の紹介をはじめ、業界に関する情報発信や採用活動にも活用できます。広告配信の起点としても機能します。
本コラムでは、LinkedIn企業ページの概要から作成手順までを解説します。初期設定で入力すべき項目や開設後にやるべきことも紹介しています。
LinkedIn企業ページとは
企業ページの主な機能
LinkedIn企業ページは、企業や組織がLinkedIn上に開設できる公式ページです。個人アカウントとは異なり、組織としての情報発信や管理ができる機能が用意されています。
企業ページで利用できる主な機能は以下のとおりです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 投稿・情報発信 | テキストや画像、動画、PDFなどを使った投稿が可能です。フォロワーのフィードに表示されます |
| フォロワー管理 | 企業ページをフォローしているユーザーの属性(業種・役職・地域など)を確認できます |
| アクセス分析 | ページの閲覧数や投稿ごとのインプレッション、エンゲージメントなどの数値を確認できます |
| 広告配信 | LinkedIn広告(キャンペーンマネージャー)と連携し、ターゲティング広告を配信できます |
| 採用情報の掲載 | 求人情報を企業ページ上に掲載できます |
| 管理者の複数設定 | 複数の社員に管理者権限を付与し、チームでの運用が可能です |
LinkedIn広告の詳細については、以下の記事で解説しています。
個人アカウントとの違い
LinkedInでは「個人アカウント」と「企業ページ」は別のものです。
個人アカウントは、個人の職歴やスキルを掲載し、他のユーザーとつながりを持つためのプロフィールです。企業ページは企業・組織の公式情報を掲載し、組織としての発信を行うためのページです。
企業ページを作成するためには、まず個人アカウントが必要になります。企業ページ単体で作成することはできません。
主な違いは以下のとおりです。
| 項目 | 個人アカウント | 企業ページ |
|---|---|---|
| 利用目的 | 転職活動、人脈形成、個人の情報発信 | 企業の認知向上、マーケティング、採用 |
| つながりの仕組み | 「つながり」リクエストで相互接続 | 「フォロー」で一方向の関係 |
| 投稿の分析 | 閲覧者の属性は限定的に確認可能 | 業種・役職・地域など詳細な属性データを確認可能 |
| 広告配信 | 不可 | キャンペーンマネージャーと連携して配信可能 |
| 管理者 | 本人のみ | 複数の管理者を設定可能 |
企業ページとプロモーションページの違い
LinkedInでは、企業ページのほかに「プロモーションページ(ショーケースページ)」を作成できます。
企業ページは企業全体の公式ページとして1つ作成できます。プロモーションページは特定の製品やサービス、事業部門に特化した子ページとして、企業ページに紐づく形で最大20ページまで作成可能です。
たとえば、複数の事業を展開している企業で、事業ごとに異なるターゲットに向けて情報発信をしたい場合に活用できます。
企業ページを作成するための前提条件
企業ページの作成は無料ですが、いくつかの前提条件があります。条件を満たしていないと作成時にエラーが出るため、事前に確認しておきましょう。
個人アカウントの開設が必要
LinkedIn企業ページは、個人アカウントにログインした状態で作成します。個人アカウントを持っていない場合は、先にアカウントを作成する必要があります。
また、作成したばかりの個人アカウントでは企業ページを作成できない場合があります。アカウント作成から数日以上経過していること、他のLinkedInユーザーと複数のつながりを持っていることが条件として求められます。
会社ドメインのメールアドレスが必要
企業ページの作成には、会社固有のドメインを使ったメールアドレス(例:name@company.co.jp)が必要です。LinkedInの個人アカウントに登録・認証済みである必要があります。
GmailやYahoo!メールなどのフリーメールアドレスでは企業ページを作成できません。
同名の企業ページが存在しないことの確認
作成しようとしている企業のページがすでにLinkedIn上に存在する場合、新しくページを作成することはできません。
過去に別の社員がページを作成していたり、LinkedIn側で自動生成されたページが存在する場合があります。該当する場合は、既存ページの管理者権限を取得する必要があります(後述の「企業ページが作成できない場合の対処法」を参照)。
LinkedIn企業ページの作成手順【6ステップ】
以下の手順で企業ページを作成します。
Step 1:個人アカウントでLinkedInにログインする
LinkedInの公式サイトにアクセスし、個人アカウントでログインします。個人アカウントをまだ持っていない場合は、「メンバー登録」からアカウントを作成してください。
Step 2:「ビジネス向け」から「会社ページを作成」を選択する
ログイン後、画面右上にある「ビジネス向け」のアイコンをクリックします。メニューが表示されるので、下までスクロールし「会社ページを作成」を選択します。
Step 3:ページの種類を選ぶ
3つの選択肢が表示されます。
| ページの種類 | 用途 |
|---|---|
| 会社 | 一般的な企業のページを作成する場合に選択します |
| ショーケースページ | 既存の企業ページに紐づく子ページを作成する場合に選択します |
| 教育機関 | 大学・学校などの教育機関のページを作成する場合に選択します |
通常の企業であれば「会社」を選択します。
Step 4:会社情報を入力する
以下の情報を入力します。
| 入力項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 正式な会社名を入力します |
| LinkedInの公開URL | LinkedIn上のページURLの末尾部分(例:linkedin.com/company/flagout)を入力します |
| ウェブサイト | 自社のWebサイトURLを入力します |
| 業種 | プルダウンから選択します |
| 会社規模 | 従業員数の範囲をプルダウンから選択します |
| 会社タイプ | 株式公開企業、非公開企業、NPOなどから選択します |
Step 5:利用規約に同意して「ページを作成」をクリックする
入力内容を確認し、利用規約への同意のチェックボックスにチェックを入れた上で「ページを作成」ボタンをクリックします。
Step 6:審査完了を待つ
ページ作成の申請後、LinkedInによる審査が行われます。審査期間は通常数日ですが、最長で2週間程度かかる場合があります。
審査が完了すると、企業ページが公開状態になります。ロゴ画像やカバー画像など準備に時間がかかるものがある場合は、先にページを作成しておきましょう。審査通過後に画像を追加する方法もあります。
企業ページの初期設定で入力すべき項目
企業ページを作成した直後は、最低限の情報しか入力されていない状態です。以下の項目を追加・設定して、ページの情報を充実させましょう。
企業ページの管理画面(スーパー管理者ビュー)のトップページに「アクションカード」が表示されます。アクションカードの指示に沿って進めることもできます。
ロゴとカバー画像の設定
企業ページの顔となるロゴ画像とカバー画像を設定します。
| 画像の種類 | 推奨サイズ |
|---|---|
| ロゴ画像 | 300 x 300px |
| カバー画像 | 1128 x 191px |
ロゴは正方形の画像が推奨されます。カバー画像は横長のバナー形式で、企業のブランドやサービスの雰囲気が伝わるものを設定すると効果的です。
企業概要文の書き方
企業ページの「概要」セクションには、最大2,000文字まで入力できます。
記載する内容としては、事業内容や提供しているサービス・製品、対象とする業界などが挙げられます。企業としての強みも盛り込みましょう。BtoB企業の場合は、「どのような業界・業種の課題を解決できるのか」が読み手に伝わる内容にすると効果的です。
海外のターゲットも想定する場合は、日本語と英語の両方で記載しておくことも検討してください。
所在地・連絡先・業種の設定
企業の所在地や電話番号(任意)、業種などの基本情報を入力します。LinkedInユーザーが企業を検索した際に表示される情報のため、正確に入力しておきましょう。
CTAボタンの設定
企業ページには、訪問者のアクションを促すCTA(Call to Action)ボタンを設置できます。
選択できるCTAボタンの種類には「ウェブサイトにアクセス」「お問い合わせ」「詳細を確認」などがあります。自社サイトへの誘導や問い合わせにつなげたい場合は、目的に合ったものを設定してください。
管理者の追加と権限の種類
企業ページは複数の管理者で運用できます。管理者には大きく「ページ管理者」と「ペイドメディア管理者(広告管理者)」の2種類があります。さらに権限レベルごとに細かく分かれています。
| 管理者の種類 | 主な権限 |
|---|---|
| スーパー管理者 | すべての操作が可能です(投稿・設定変更・他の管理者の追加や削除など) |
| コンテンツ管理者 | 投稿の作成・編集が可能です。ページ設定の変更は不可です |
| アナリスト | 分析データの閲覧のみが可能です。投稿や設定変更は不可です |
| ペイドメディア管理者 | 広告の管理・配信が可能です |
企業ページを作成した人が自動的にスーパー管理者になります。運用体制に合わせて、必要な権限を持つ管理者を追加してください。
企業ページ開設後にやるべきこと
企業ページの作成と初期設定が完了したら、以下の対応を進めましょう。ページの認知と活用を早めることにつながります。
社員の個人プロフィールと勤務先を紐づける
社員がLinkedInの個人アカウントを持っている場合、個人プロフィールの「職歴」欄に自社の企業ページを勤務先として設定してもらいましょう。
社員のプロフィールから企業ページへのリンクが表示されるようになります。社員のつながりを通じて企業ページの存在が広がる効果が期待できます。
初期投稿を複数公開する
企業ページを訪問した人が何も投稿がない状態を目にすると、活動していないページという印象を与えてしまいます。
ページ開設直後に、まずは数件の投稿を公開しておくことをおすすめします。初期の投稿としては、会社紹介や事業内容の概要が取り組みやすいテーマです。最近のニュースやトピックスの紹介もよいでしょう。
既存の取引先やパートナーにフォローを案内する
お客様やパートナー企業にLinkedIn企業ページの開設を案内し、フォローを依頼することも有効です。初期のフォロワーが増えることで、投稿のリーチが広がりやすくなります。
自社Webサイトやメール署名にLinkedInリンクを追加する
自社のWebサイト(フッターやお問い合わせページなど)やメール署名に、LinkedIn企業ページへのリンクを追加しましょう。既存の接点からLinkedInへの流入経路を作ることで、フォロワー獲得の機会が増えます。
企業ページが作成できない場合の対処法
企業ページを作成しようとした際にエラーが出る場合は、以下の原因が考えられます。
エラーが出る主な原因
| 原因 | 対処法 |
|---|---|
| 個人アカウントを作成してから日数が浅い | アカウント作成から7日以上経過してから再度試してください |
| 他のLinkedInユーザーとのつながりが少ない | 同僚や知人とつながりを持った上で再度試してください |
| 会社ドメインのメールアドレスが未登録 | 個人アカウントに会社メールアドレスを追加・認証してください |
| 同名の企業ページがすでに存在している | 既存ページの管理権限を申請してください(下記参照) |
| フリーメールアドレスで登録している | 会社固有のドメインのメールアドレスに変更してください |
既存ページの管理権限を取得する方法
すでに同名の企業ページがLinkedIn上に存在する場合は、新たにページを作成するのではなく、既存ページの管理者権限を取得する必要があります。
LinkedInヘルプセンターの「お問い合わせ」ページから管理権限の申請を行うことができます。申請にはLinkedIn個人アカウントに会社ドメインのメールアドレスが登録されている必要があります。
LinkedIn企業ページの運用支援ならフラグアウトへ
当社フラグアウト(Flagout, Inc.)では、BtoB企業に特化したSNSマーケティング支援を行っています。
LinkedIn企業ページの開設サポートから投稿コンテンツの企画・制作、LinkedIn広告の運用代行まで対応しています。
「LinkedInの企業ページを作ったけれど、何を投稿すればいいかわからない」「企業ページの運用を本格化したい」といったお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

LinkedIn企業ページの作成に関するよくある質問
- Q企業ページの作成は無料ですか?
- A
はい、LinkedIn企業ページの作成は無料です。ページの作成や運用、投稿に費用はかかりません。広告配信やSales Navigatorなどの有料機能を利用する場合は別途費用が発生します。
- Q1つの企業で複数のページを作れますか?
- A
企業ページは1企業につき1ページです。ただし、企業ページに紐づく「プロモーションページ(ショーケースページ)」を最大20ページまで作成できます。製品やサービス、事業部門ごとにページを分けたい場合に活用できます。
- Q個人アカウントなしで企業ページだけ作れますか?
- A
いいえ、企業ページを作成するにはLinkedInの個人アカウントが必要です。個人アカウントにログインした状態から企業ページを作成する仕組みになっています。
- Q管理者は何人まで追加できますか?
- A
管理者の人数に明確な上限は設けられていません。スーパー管理者やコンテンツ管理者、アナリストなどの権限レベルに応じて複数の社員を管理者として追加できます。
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