SNSのアカウント運用を成功させるためにはいくつか要素がありますが、今回はLinkedIn(リンクトイン)の「アルゴリズム」に関する基本をまとめました。主に以下のような方向けです。
- LinkedInの企業ページを運用しているが、エンゲージメントが低く、リーチが少ない。
- これからLinkedInの企業ページを運用しようと考えているのでポイントを知りたい。
- LinkedInのアルゴリズムについて知りたい。
なお、本コラムは当社のLinkedInページの「Linkedinの運用に役立つTipsを1テーマずつ発信」内容をまとめたものです。ぜひ、よろしければLinkedIn企業ページをフォロー頂くと定期的にお役立ちTips情報をお受け取りいただけます。
SNSはアルゴリズムを意識した投稿は必須
コンテンツがユーザーに表示されるかどうかは、SNSのアルゴリズムによって大きく左右されます。このSNSのアルゴリズムは、コンテンツをある一定の規則に基づき、閲覧するユーザー側の設定や閲覧履歴、興味に合わせて表示させるべきかどうか判断しているのです。
アルゴリズムの働きによって、趣向に合わせたコンテンツが表示されやすくなるといったユーザー側の利便性が向上します。それだけでなく、多くの人にとって注目度の高いコンテンツが表示されやすくなるなど、そのSNSが盛り上がるようにアルゴリズムは働いているのです。
多くのユーザーからエンゲージメントを得るためには、このアルゴリズムの仕組みを理解することは必須と言えるでしょう。しかし、アルゴリズム対策を踏まえた運用を行っているからといって、SNS企業アカウント運用は広告のようにすぐに成果が出るとは限りません。半年から1年単位で、ユーザーのニーズを把握し、コンテンツの内容を充実させ、改善を繰り返すことで少しずつ設定した目標に近づけることが重要です。
【アルゴリズム基本のキ】LinkedIn投稿は3つのランクに分類される
LinkedInのエンジニアブログによると、投稿されたコンテンツはLinkedInのアルゴリズムによってランク付けが行われています。そのランクが低ければ低いほど、そのコンテンツがLinkedInの中に埋もれてしまう可能性が高くなると言えます。
LinkedIn投稿の品質ランクを示す「スパム」「低品質」「高品質」とは
投稿されたコンテンツは、「スパム」「低品質」「高品質」の3つのランクのいずれかに分類されます。
LinkedInのアルゴリズムは、投稿されたコンテンツを、まずはじめに「スパム」ではないことを確認しています。その後、コンテンツの品質を判定し、その品質が高ければ高いほど、他のユーザーやフォロワーのフィードなどに表示されやすくなります。
より多くのエンゲージメントを獲得するには、このうち、「高品質」と判定される必要があります。投稿が盛り上がるためには、その投稿がアルゴリズムによってプッシュされる必要があります。言い換えると、投稿が他のユーザーのフィードに表示されやすくなるためには、高品質の判定が必須と言えます。
この、「高品質」と判定されるにはいくつかのポイントが存在しますので紹介します。
投稿が「高品質」判定されやすくするためのポイント
投稿が高品質となりやすいポイントとして以下5つがあります。
- 投稿が読みやすいもの
- 問いかけをすることで、他のユーザーにコメントを促すもの
- ハッシュタグが多すぎないこと(3つ以下が理想)
- 人を引き付けるキーワードを組み込むこと(ニッチな内容や、話題性の高いキーワードなど)
- 自分のフォロワーなどコメントしてくれる可能性が高い人に関連したタグを付けること
低品質判定になる投稿の特徴を理解しておく
投稿が高品質と判断しなかった場合や、投稿を魅力的なコンテンツにすることができなかった場合、アルゴリズムはそれを低品質と判定します。
アルゴリズムの仕組みとして、投稿が高品質の条件を満たした上で、すぐにたくさんのエンゲージメント(いいね!コメント!シェア!など)があれば、投稿をより多くの人々にプッシュします。
しかし、”投稿後、誰も閲覧しなかった場合”、または、”閲覧者が投稿にスパムだと通報することや、フィードから非表示にすることを選択した場合”、LinkedInのプラットフォームはそれ以上投稿を共有することを止めてしまいます。
その、低品質になる投稿の特徴はこちらです。
- 「スパム」には認定されてないが、高品質の条件を十分に満たせていない投稿
- 特に多くのユーザーの関心を集められなかった投稿
投稿がスパム判定さらないために注意すべきポイント
最後に「スパム」について解説します。
投稿がスパムと判定されると、他のユーザーのフィードに表示されなくなり、エンゲージメントを獲得すること自体が難しくなります。
スパム判定される条件は、他SNSでも一般的に言われていることと似ていて、不適切な言葉を使用したり、投稿に複数のリンクを含めたりする行為などを行うと、スパムとしてランク付けされる可能性が高くなります。
「スパム」判定を回避するために特に注意すべきポイントをまとめるとこのような内容です。
- 不適切な言葉を使用しない
- 投稿に外部サイトへの複数のリンクを含めない
- 短時間に複数の投稿が行わない
- タグを付けすぎない(多くとも5個以内)
- # comment、#like、#followなどの汎用的なハッシュタグを付けない
以上のポイントに気を付けて投稿を行えば、アルゴリズムによって投稿がスパム判定される可能性を大きく下げることができます。
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございます。求められていた内容は書かれていたでしょうか。
低品質やスパムとならないためのアルゴリズムを理解した上で、「高品質」を獲得できるようコンテンツの魅力自体を高めてユーザーの関心を集めることが基本”だと言えるでしょう。
最後に本コラムの内容でポイントとなる箇所をまとめとして記載しておきます。
- SNS企業アカウント運用の成功には大前提としてアルゴリズム理解が必須
- LInkedInの投稿は3つの品質ランクに分類される
- 3つの品質ランクは「スパム」「低品質」「高品質」である
- 品質評価の順序は、まず「スパム」かどうか、その後「低品質」「高品質」に振り分け
- 「高品質」を獲得するためにはいくつか考えられるポイントがある
- 「低品質」、「スパム」にならないためにもいくつか考えられるポイントがある
- アルゴリズムを理解した上で、投稿コンテンツの内容を工夫していくことが大切
ぜひ、SNS企業アカウント運用の成功のための一助になれば幸いです。