ウェビナーを開催する際、「とりあえずアンケートを取っておこう」と考えがちですが、実は質問項目で商談化率が大きく変わります。

せっかく時間と労力をかけてウェビナーを実施するのですから、効果を最大化するためにも、目的から逆算してアンケートを設計しましょう。

本記事は、商談化率を高めたい方に向けて、アンケートの作り方を分かりやすく解説します。

■ウェビナー開催後に実施するアンケートの目的と実施するメリット

まずは、ウェビナー後にアンケートを実施する目的やメリットを確認しましょう。

  • きめ細やかなフォローアップを行える
  •  記事や広告などのコンテンツに利用できる
  • ウェビナーの改善につながる

ひとつずつ詳しくご説明します。

きめ細やかなフォローアップを行える

ウェビナー直後は参加者のモチベーションが高く、内容も鮮明に記憶している状態なので、できるだけ早くアプローチすることが重要です。

ただし、参加者はウェビナーの講演内容に興味があっても、必ずしも製品やサービスに興味があるわけではないため、相手の状況や反応に合わせた対応が求められます。

アンケートを通じて参加者一人ひとりの満足度や興味度または課題感を把握できれば、それぞれに合った提案ができます。

例えば、アンケートで「参加者特典は必要ない」と答えた方には、お礼のメールを送るだけに留めます。無理に資料を送りつけるのではなく、まずは信頼関係の構築を目指します。

一方で「参加者特典が欲しい」と答えた方には資料などを送った上で、「個別相談も可能ですので、ぜひご連絡ください」といった提案をします。

アンケート結果をもとにきめ細やかなフォローを行うことで、商談に繋がる確率を高めることができます。

記事や広告などのコンテンツに利用できる

参加者から寄せられる意見や感想は、コンテンツ作りにも役立ちます。

例えば「こんなところが役に立った」「こういう話が聞けてよかった」というポジティブな意見は、そのまま記事タイトルや広告のキャッチコピーとして使うと効果的です。第三者の言葉は信頼性が高く、新たな見込み客にとっても「自分にも役立つかも」と思わせる力があります。

また、アンケート結果を集計して「参加者の90%が満足」「80%が次回も参加したいと回答」といったデータをグラフ化すれば、定量的にウェビナーの価値を視覚的に伝えることができます。

ウェビナーの改善につながる

アンケート結果は、ウェビナーの質を高める貴重な情報源でもあります。

例えば「どんな情報を知りたくて参加したのか」「分かりにくいと感じた部分はなかったか」などを知ることで、次回の企画をより魅力的なものにブラッシュアップできます。

さらに、ウェビナーの進行テンポや講演内容のスライドの見せ方、時間配分などウェビナー全体に関するフィードバックも見逃せません。こうした改善を積み重ねていくことで、ウェビナー自体の質を高めていき、商談につなげていきましょう。

■ウェビナーアンケート項目の作り方とポイント

アンケートを作成する際はなんとなく質問を並べるのではなく、「何を知りたいのか」「その情報をどう活かすのか」を考えましょう。

目的に沿った質問を設計することで、ウェビナー後のフォローアップや次回の企画に役立つ貴重な情報を得ることができます。

ここでは、おすすめの質問項目やポイントを解説します。

次回のウェビナー集客数を増やす

ウェビナーの集客を増やすには、参加者の満足度やニーズを把握することが重要です。

「本日のウェビナーの満足度」「今回のウェビナーで不明点はありましたか?」といった項目を設ければ、全体的な評価を確認でき、その結果を次回の改善や告知に活かせます。

「特に参考になった内容」を尋ねると、どの部分が参加者にとって有益だったのかが分かり、テーマ選びに反映できるでしょう。

また、「どんなテーマに興味がありますか?」「次回も参加したいと思いますか?」といった質問は、参加者の期待度を知るために欠かせません。

特に「○○についてもっと知りたい」「こんな内容のウェビナーがあったら参加したい」といった具体的な声をもとに次回の企画を立てれば、より参加者のニーズに合った内容にブラッシュアップできるでしょう。

さらに、どの告知経路でウェビナーを知ったかを尋ねる質問も含めましょう。「ウェビナーの開催をどこで知りましたか?」という質問に対し、「ホームページ」「SNS」「インターネット検索」「家族・知人からの紹介」「メルマガ」といった選択肢を用意します。これにより、どの集客チャネルが効果的だったかを分析し、次回以降の告知戦略に活かすことができます。

商談化率を向上させる

ウェビナーから商談に進む割合を増やしたい場合は、参加者の現状やニーズを深く掘り下げる質問を設定します。

例えば「現状の課題は何ですか?」や「製品・サービスに関して、どのような課題を解決したいと考えていますか?」といった質問がおすすめです。ウェビナーで紹介した解決策が参加者の抱える課題と一致していれば、フォローアップの際に「この方法で課題を解決できます!」と具体的なメリットを強調しやすくなります。

さらに、「実際に導入を検討されていますか?」というストレートな質問も効果的です。この質問に「はい」と答えた方には、導入の流れや成功事例などを提示して、商談に繋げるきっかけを作りましょう。

また、「参加者特典のうち、希望されるものはありますか?」という質問を入れると、参加者の本気度を測ることができます。「無料の個別相談」や「試用版ソフトの提供」など複数の特典を用意して、それぞれに応じたアプローチシナリオを組み立てておくとよいでしょう。

ターゲット合致度を把握する

ウェビナーの参加者が、自社のターゲット層に合っているかを確認することは、今後のマーケティング戦略を立てる上でとても重要です。業種や職種、年齢といった基本的な質問に加えて、社内状況に関する質問を設けましょう。

例えば「解決に向けた取り組みで実施していること、または実施したいことはありますか?」という質問を通じて、参加者がどの程度具体的に行動を起こしているのかを把握できます。

「すでに新しい◯◯を導入している」「まだ計画段階だが、来年度に導入予定」といった回答が得られれば、アプローチ方法を細かく調整するヒントになります。

また、「解決に向けた取り組み時期はいつ頃をお考えですか?」という質問も加えてください。「今すぐ」「半年以内」「1年以内」など、具体的な時間軸を聞くことで、課題解決に対する優先度や必要性の高さを見極めることができます。これにより、商談化のタイミングを逃さず、的確なアプローチが可能になります。

「紹介したサービスは自社の課題解決に繋がると思いますか?」といった質問では、ウェビナーで紹介した内容がどの程度関心を引いたのかを確認できます。これにより、次回のテーマやアプローチ方法を見直す参考にもなります。

■まとめ

本記事は、商談化率をアップさせるためのアンケートの作り方について解説しました。

ウェビナー直後にアンケートを実施することで参加者の満足度を把握できるだけでなく、次回のウェビナーや商談に役立つ有益な情報を得ることができます。ただやみくもに質問を並べるのではなく、目的を明確にして項目を設定することが重要です。

ぜひ、この記事を参考にしながらアンケートを作成し、ウェビナーの成功に役立ててください。

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